今日は、近くの農家のお宅を訪問し、小麦について教えていただきました。

「どんどん入っていいよ!」と、小麦畑に入ってみました。
学校の小麦と比べると、だいぶ背丈も高く大きいです。
農家の方には、
あらかじめ用意した質問や、気づいたことなどに答えていただきました。
お忙しいところ、ありがとうございました。
以下は、質問したことなどです。
これからの学習で使うため、忘れないように書いておくことにします。
- 小麦の種類は『キタホナミ』
- 訓子府では約1割が『キタホナミ』
- 3年後にはほとんどが『キタホナミ』になるだろう。
- ふつうは『ホクシン』が多い。学校の小麦も『ホクシン』。
- 一つの品種は長く栽培できない。病気が強くなってくるから。常に新しい品種を考えてまいていく。
- 昔は『チホク』というのもあった。『チホク』も『ホクシン』も『キタホナミ』も、北見農業試験場で作られた。
- 今日の『キタホナミ』の高さは45センチメートルぐらい。
- 今は、葉が出そろう『トメバ』の時期。
- あと1週間で出穂期(しゅっすいき)になり、穂が出る。今、穂が中に入っている。さわってみるとわかる。
- 小麦の高さは収穫する頃には約1メートルになっている。
- 育ち方は肥料の量で変わる。
- 様子を見て追加する、やりすぎても倒れる。
- 成長調整剤をやりながら、肥料の追加をすることもある。
- 高く成長すればいいのではない。集中豪雨などで、いっぺんに倒れてしまうこともある。
- 分けつとは?→種1個からくきが増えること。
- 麦ふみはしないの?→していない。するとすれば、春先、雪解けの頃。しばれ上がった茎を地面にぴたっとつけるため。
- しなくても、育つようになった。農家一戸あたりの面積が増えて大変になった。
- バラマキ、スジマキ、ハバヒロマキの違いは?→機械によってまき方が違う。大事なのは、面積あたりの“はしゅ量”。
- はしゅ量は、まく時期によって異なる。遅くなればなるだけ分けつ時期が遅くなるので、まく量を増やす。たくさんまきすぎると、小麦の粒が小さくなる。
- 10アールあたりのはしゅ量は、9月20日~25日:8キログラム、9月25日~30日:10キログラム、10月:12キログラム。
- いい時期に少ない量をまいて、つぶの大きい小麦を育てるのが理想。
- “ようすい”とは?→幼い穂。6月10日ぐらいになったら出てくる。今は、くきのなかにかくれている。さわってみると、ふくらんでいるのでわかる。
- 小麦の粒の数は?→だいたい12段が2列で24粒。一つの株に10本だとすると、24×10でおよそ240粒。
- 10アールの単位をよく使う。10アールとは100メートル×10メートルの大きさ。1000平方メートル。
- 小麦の収穫量は?→10アールあたり、10俵から11俵ぐらい。1俵は60キログラム。
- 新しい品種(キタホナミ)は12俵ぐらい。出たばかりの品種は収穫量が多い。
- 二毛作とは?→1年に2度、同じ作物を収穫すること。北海道ではやっていない。
- ノゲとは?→麦の先の毛。
- 小麦のあとは?→ひまわりを植える。緑肥にするため。畑をやわらかくし、よい微生物を増やす。
- 元肥とは?→たねまきをいっしょにやる肥料のこと。
- 追肥は?→新しい品種は2回、ホクシンは1回でよい。
- 種をまくときは土壌診断をしてからする。
- 土壌診断は60センチメートルぐらい、穴を掘って調べる。窒素分の残量を調べ、肥料の量を決める。
- 収穫するときは、人工衛星で調べる。小麦の成長(水分の量)が衛星からみるとわかる。これを目安として、実際に調べ、収穫する順を決める。
文責:宮内(3・4年担任)