居武士小学校6年学級通信
ナイン~9人で力を合わせて
第26号 平成21年6月4日(木)発行
文 辻 和彦
練習も学習も一生懸命に取り組んで
2時間運動会練習をした後の算数。
こう書いたたけで、
やりたくないなあ~
というイメージが湧いてしまいそうです。
子供たちも内心そうだったかもしれません。
しかし、頑張りました。
現在、算数では「分数のたし算・ひき算」の学習をしています。
分母が異なる分数同士の計算なので、けっこう大変です。
例えば、7分の5ー14分の3のけいさんであれば、次のような手順になります。
(1)通分をする。
(2)そのために7と14の最小公倍数を求める(この場合14)
(3)それぞれの分数を分母が14の分数に直す。
(4)直した分数で計算する。
(5)答えが約分できるかどうか検討する。
(6)約分が出来る場合、何で割れるか考えて計算する。(この場合7でできる。どうしてもわからないときは、それぞれの約数を書き出して最大公約数を求める。)
最初は、頭の中で考えるべきこともすべてノートに書き出させました。
そして、時間がかかっても全員ができるようになりました。
「よし、それでは少し書くことを省略しようかな。」
と思い、そう指示した授業でせっかくできるようになっていたことができなくなりちょっと混乱。もちろん、できる子はできるのですが、今まで頑張っていた子たちが困る結果になりました。
そこで、やはり計算過程をしっかりノートに書いていく方法に戻し、今に至っています。
このちょっと混乱した授業のときに、ちょっとしたドラマが。
私は、「省略したい人はしてもいいけど、省略しなくてもいいんだよ。」と話していました。書いた方が分かりやすい子にはもちろん省略することなく書いてほしかったからです。けれど、省略してもいいと言われたら省略してしまいますよね。
そんな中、迷わずそれまで通りにしっかりすべてのことをノートに書いていたのが○○くん。それまでは、計算に時間のかかることもありましたが、その日は混乱した子がいる中、全体で2番目に問題を解き終え、黒板にやり方を書くことができました。そんな○○くんの頑張りを見て、「やはり、全部ノートにしっかり書かせよう。」と決意をした担任なのでした。
昨日は、複雑な計算3問に取り組みました。すべてのことを書き出すと1問にノート1ページくらい使っていくことになります。ちょっと大変ですがみんな頑張りました。早く解いた子は、黒板にやり方を記入、最後には、黒板に書いた子が書いたことを読み上げていきます。ちょっと計算に時間がかかってしまった子もこの読んでいる時間を使って、時には黒板を参考にしながらノートに書いていきます。9人全員がノートにしっかり書き終え、みんな頑張ったので5分早く授業を終えました。
運動会に向けて、最高学年としてやることは盛りだくさん。しかし、学習も頑張る6年生の姿を見て感心しました。そんな子供たちに「これからも頑張ろう!」と伝えたい思いをこめてのお便りです。
(6年担任 辻)